【エストニア滞在記23年夏】信仰心と聖水

エストニアの信仰の形は大きく2種類です。


一つは北欧信仰と同じで自然崇拝です。
日本のように八百万の神様は~というレベルではありませんが、自然を大切に。自然に感謝。のスタンスのようです。
そしてもう一つがキリスト教です。


義理の家族は義母だけ(?)が入っています。
とはいえ、敬虔ではないと思います。
あまり祈っているシーンを見たことないですし。

 

とはいえ、家には聖水があります。
女性向け漫画の絵柄のエナジードリンクではないです。
本当に普通の、瓶に入れられた水です。
私にはただの水に思います。

 

して、聖水を何に使用するのか、私にはまったくわかりませんでした。
そうなのです。私には家の中に水の入った瓶があるだけなのです。
そして先日、ついに何に使用されるのかを見ることが出来ました。
それは夜の事でした。

 

上の子が突然大泣きを始めました。
その日は確かお昼寝をしなかったですし、加えてお出かけをしていたような気がします。
そのせいなのか、寝るときも変にぐずっていました。
そして寝てから数時間後、上の子が強く泣き始めました。
義母が抱きしめても、妻が抱きしめても、中々泣き止みません。
それと上の子は体が大きく、産後の妻では抱っこが出来ないので私が抱っこすることに。
すると義母がおもむろにタオルに聖水をつけ、上の子の頭を撫でました。
しばらくすると上の子は落ち着き、またスヤスヤと眠り始めました。
確かに、これは入信している人の感覚からしたら聖水のおかげのように思います。
タイミングの問題だとは思います。しかし聖水で頭を撫で5分ほどで落ち着き眠る。
信じている人には間違いなくこれで効果があったと思うような時間でした。
泣いて汗かいた頭に、少し冷えたタオルで拭いたことですっきりしたのか、
聖水の力なのか、
私が抱っこして10分ほど経ったからなのか、
泣きつかれただけなのか、
それらすべてなのかはわかりません。
ですが聖水の使い方を垣間見ました。

 

なろう系やRPGで敵やアイテム生成に使用する以外、聖水なんて言葉を聞くこと、見ることがあるとは思いませんでした。

 


その後の話
何かのタイミングで上の子の頭に少量の聖水をかけていました。
あれは何の行事なのでしょうね。
水浴びですか?私にはそう見えます。
きっとその宗教には何かの意味があるのでしょう。
人の信仰は面白いと改めて思いました。

 


考えてみれば、日本人も清水寺の水を飲みますよね。
寺社仏閣にある湧水を他の湧水よりは有難がって飲んだり持ち帰ったりしますよね。
神棚に飾ったり、料理に使用したり、お風呂に少量混ぜたり・・・・・・なんてのを聞いたことがあります。
多分同じことです。