なぜ実写化ドラマは上手くいかないことが多いのか

今回はタイトルについて私の考えを述べてみようと思います。


また、作者が亡くなったことに関しては触れません。
実写化、脚本に作者介入、作者の自殺は別の話だと思います。

 

加えて、どちらが良い悪いという話ではないです。
なぜ上手くいかないことが多いのかを想像しているだけです。


1,原作から実写化の再現性
”その作品、実写化に向いていますか?”まず私はそのように思います。
例えば鋼の錬金術師進撃の巨人がそう思いました。
どちらも人気作品ですし、上手く作れば集客は望めるでしょう。
しかし、絵であるからこそ表現できるものというのがあります。
もちろんそれはCGでもどうにかできますが、CGにはCGの良さ、アニメにはアニメの良さがあると思います。

 

それに役者の顔日本人ですやん?
エドワード・エルリック、エレン・イェーガー・・・・・OMG!!


2,原作へのリスペクト
この部分が今回の話に大いに関わると思います。
脚本が原作にリスペクトをもって作っていますか?という話です。
原作者が「これはあんまりだ」と思ったから終盤での脚本介入になったのだと思います。
原作通りにやってほしい人もいれば、もしかしたら実写化は別方向でやってほしいという思いの作者もいるかもしれません。
いずれにせよ、話題作を実写化するというなら、原作へのリスペクトを持ち、原作の色を塗り替えるのではなく色を広げたものを作っていただきたい。
銀魂が成功例なのかはわからないが、私はネガティブな話を聞かないです。
それは原作通り無茶苦茶やっているからなのではないでしょうか。

 

もちろん原作ありきな作品なわけで、原作に忠実なラインを守っていれば(作風によりますが)自由は聞くかと思います。


3,アニメ化の成功とドラマ化の失敗の違い
ではなぜアニメ化は成功例が多いのでしょうか。
まず第一にシナリオが原作に沿っているからだと思います。
セリフや構図まで合わせたりもします。
もちろんシーンに合わせて漫画には描かれない間や、背景も表現されます。
それは漫画ではなくアニメだからできる表現なのだと思います。
漫画の世界観を動かすことでより広げています。

 

ではドラマはどうでしょうか。
多くは漫画の世界観をそのままとはならないでしょう。
涼宮ハルヒの憂鬱京アニでアニメ化)は難しいですが、氷菓(同じく京アニ)はできると思います。
どちらも小説原作です。
ドラゴンボールは難しいでしょうが、銀と金はいけると思います。
ドラマはアニメ以上に向き不向きの作品があるのです。

 

それで言うとワンピースの配役とキービジュアルではとても良いと思います。
話は知りませんw
推しの子は・・・恐怖ですね。
世界観は実写向きなのに、服装やキャラのビジュアルで反感を買うと思います。
そこがクリアできればいけると思います。


4,対象
多分、漫画の読者とアニメの視聴者ってマーケティング対象が近いんですよね。
原作好きな人はアニメを見るでしょうし、アニメで入った人は漫画もすんなりと受け入れると思います。
客層が同じ・または非常に近いと思います。

 

対してドラマはどうでしょう。
私には違うように思います。
原作好きがドラマを見るのはアニメ程多くないように思います。
逆もまた然り。
だからか、妙に月9要素を入れてみたり、スポンサーのプッシュする役者を使ったりと妙な改変をされるのではないでしょうか。

 

 

というのが私の考えた、なぜドラマ化は失敗するのか。という点です。
上記4点が上手くクリアできればドラマ化で批判は少ないんじゃないですかね?
とはいえ、銀の匙の詰込み具合はどうかと思うところではありましたけどねw
信長協奏曲っていう妙なアニメもありましたな。。。