【サッカーネタ】アジアカップの2戦について

遂に連勝が止まりました。
やっぱりアジアカップは強者側として戦うので、難しく怖い大会ですね。
そしてこの2戦ではGKの鈴木選手に批判が集中しています。
まあ、お気持ちはわかります。

 

なので、サッカー・GK経験者、GK指導者、サッカー指導者として
その辺について書いていこうと思います。

 

前提として、サッカーにおける失点の80-90%はGKのせいだと思っています。

 

ベトナム戦について>

youtu.be

FKからの失点について、Twitter上では、「なんで取らない」という声をよく見ました。
理想を言えばキャッチです。
でもアリソンでも弾くんじゃないかな。と思います。
そしてこの失点でいうならば、「相手が良く詰めていた。良くデザインされた得点」と思います。

 

この失点の一番の問題点はマークを剝がしたことです。
なぜフリーにしたのか。これにつきます。
そのマークを剥がさないようにする声かけ、確認はGKの仕事です(チーム全体で声かけあっているにしても)。
なのでプレー自体でいうならば直前までマークしていた11番の細谷のせいです。100%アイツです。
GKとしてチームにいたらキレます。「なんでそんな守備で守りに来たの?」と詰めたくなると思います。
点とることしか頭にないんですかね?(暴論)
全員がボールウォッチャーなので、それもどうかと思います。

 

とは言え、アイツをマークにつけたこと、捕まえさせなかったのはGKのせいです。
GKのせいじゃなくてもGKのせいになってしまいます。そういうもんです。
理不尽なポジションですよねGKって。本当そういうところ狂っていると思います。

 

私が指導している小学生だったら、別にそんなに強く言いません。
何が起こったか、何が足りなかったか、どうしたらいいかえお確認するでしょう。


GKのプレーとしては理想はキャッチ。
取れないのでゴールラインに逃げる。
ゴールラインに逃げられないので人がいない方へ弾く。
の優先順位で考えると、あの角度であの方向に弾くのはおかしな話ではないと思います。
だからGKをあんなに責めるのはおかしいと思います。
しいて言うなら、「もう少し強く弾き出せなかった?」くらいです。


イラク戦について>

youtu.be

戦術面での疑問として、ゴール前に壁を作るのは良いと思うのですが、あんなにフリーで放置してよかったんですかね。
その辺、守備のシステムで対応できなかった監督の責任はあります。
人に寄せないでゾーンディフェンスか、バスを置くシステムにしていたシステムの問題です。
多分ゾーンディフェンスだと思うんですよね。
でも対応に行くはず(?)の5番守田選手がボールウォッチャーになって相手18番を見てないんですよね。
見てたらもう少し相手に寄るとかあったと思うんですよ。
なのでシステムの観点から考えると守田と監督の責任かなと思います。


GKのプレーで考えると、
その方向への弾きで良かった?というのが疑問で残ります。

 

さっきの考えで言うと、
理想はキャッチ。
無理だと思うのでゴールラインに逃げる。
 →GKの左側に飛んだボールを右側のラインに出すのは非現実的なので無理。
ゴールラインに逃げられないので人がいない方へ弾く。
 →左斜め後ろではなく、真後ろに飛ばせなかったか。
 →右手ではなく、左手で真下から真後ろに弾くことはできなかったか。
という疑問が残ります。


とは言え、ゴール正面に立ち、ゴール角まで直線を仮想的に引いたラインの上側は飛んだ時の反対の手で弾くセオリーがある(はずな)ので、あのプレーになってしまうのは仕方ない部分もあるんですよね。

 

なぜ真後ろに飛ばす選択肢を出したのか。
これはゴール前に落とすボールよりも、ゴールを超えてサイドに流れるボールの方が失点の可能性が低いからです。
ゴールラインに近いほど、そこからのシュートよりもクロスの方が可能性が高くなります。
ゴール前に落としてしまうと言うなれば体に当てて体ごとゴールに入るだけで失点します。
どちらの方が失点リスクが高いかを考えたら一目瞭然です。
そのプレーの選択がこの失点の大きな要因だと思います。
バッサリ言うと、技術不足・経験不足になると思います。

 

映像を見返すほど「守田ェ・・・」となってしまいますw

 

<この2戦をざっくりと考える>
このメンバーはわかっていましたが、GKと右サイドが穴ですよね。
CBも良いと思うんですが、吉田麻也の相棒みたいなメンバーばかり感が否めません。
DF陣には今後成長してくれればと思います。

 


<森保ジャパンは>
・試合の入り
2戦目なのに前半のバタバタ感がありますよね。
いつもあるような気がします。
・・・・・中学生か?

 

・戦術対応
後半の相手への対応はできていると思います。
でも本当に前半の弱さが今後の課題だと思います。
多分、ハーフタイムでの選手への対応と声かけはできるんだと思うんです。
それはワールドカップで見てきました。
しかし当初から、前半にせよ、後半にせよ45分間中の対応って下手だよなあと思います。
強者になる為にそこは伸びしろですよね。

 

・アジア戦と世界戦の戦い方
アジアでは日本は強者です。
欧州ではフランス・イングランド・スペイン、
南米ではブラジル・アルゼンチンにあたります。
彼らをはじめとした世界相手に日本は常にチャレンジャーです。
なので相手のスタイルを「どう耐えて反撃するか」のサッカーになりますが、
アジアでは「どう崩して反撃を減らしていくか」になります。
この強者側の戦いが日本は本当に苦労しています。
個人的には久保君のドリブルによる崩しがキーになると思います。

 

アジアカップを考えると>
別にグループステージで負けただけです。
日本の目標は優勝です。
グループステージ全勝ではないです。
リスクを減らして優勝への道を目指すなら1位通過が良いと思います。
その1位通過の可能性が減ったのは大きな失敗です。
でも優勝すればその敗戦は大した話ではなくなるでしょう。


私は以下を提唱します。
森保「アジアカップの組み合わせ出たで」

森保「1位通過したら敗退リスク減らしてベスト4まで行けるやん!」

森保「でもそれで優勝して本当にアジア王者になるんやろか?」ハナボジ

森保「せや!キツイ山に入って全部ぶっ倒したらみんな認めてくれるやろ!」

森保「2位通過したで!ヨロシクニキ!!」