アニメ推しの子、面白くないですか?
漫画原作で知っては今したが、こんなにも私の好みに突き刺さるとは思いませんでした。
原作者もかぐや様はで知っていましたし、作画者もクズの本懐で知っていました。
どちらも面白い作品だとは思っていましたし、絵も好きでした。
ただ、推しの子ってタイトルと表紙で
「ああ、AKBのヒット以降、オタク業界でさんざん見続けてきたアイドルものね。。。もうええて」
と倦厭していました。
そうなんです。もう10年以上もの月日でオタク業界のアイドル売りに辟易なんです。
たしかにAKBグループはすごかったです。
CDの販売方法も思い切っていて、水平活動以上に垂直活動を平気で行うところもとてつもないと思います。
それでアイドルはオタクに売れるとこの10年多くの作品でアイドル回や作品が出ていました。
その背景があったので、”推し”の字に「どうせいつものアイドルものだろう」と感じていました。
多分、初回放送が90分じゃなかったら私はこの作品を好きになってはいなかったでしょう。
もし30分の通常放送だったら、流してしまってたと思います。
90分になっていたから「なんだこれ!?この放送時間は」と興味を持ったのもあると思います。
30分の放送だったら、転生するところまでだったと思います。
そこまでだったら多分次回を見なかったような気がします。
あそこまで初回でやったからこそ、私は続きを見たのだと思います。
じゃあ、推しの子の何がいいのかを考えてみました。
1、話が良い
話がね、思った以上に良かったんですよ。
・アイドルものじゃない
っていうかアイドルや芸能界を舞台にしたサスペンスとでもいえばいいんですかね?
私好みに仄暗くてとても刺さりました。
・転生ものじゃない
ただの転生ものじゃないんです。
いや、最初は転生ものでアイドルものかよ。と思いました。
どうせ転生してチートに生きるんでしょ?はいはいいつものいつもの。
そう思っていました。
実際それなりにチートはありますよ。でもそれは一応前世でクリアできているのでよしとしましょう。
これはフィクションなのですから。
・話のテンポが良い
ずっと暗かったりしても疲れてしまいます。
原作を見ても、アニメを見ても所々であざとさや抜きどころがあり思わずにやけてしまいます。
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2、絵が良い
・原作へのリスペクトを感じる
多分、原作を越えた作品といった評価をする人が多いと思うんです。
原作のシーンやポーズをうまく使い、表情も「原作通りだ」と思わせてくれます。
そして漫画では表現しきれないものをアニメではしっかりと補完し、さらに躍動感が乗ってきます。
・視聴側と制作側の作品解釈の乖離が少ない
これは上記に似ています。
これの最たる例は数年前に公開して(私の知る限りでは)評判だったシティーハンターだと思います。
制作側「あ~シティーハンターだ~」って思いで作り、
視聴側「あ~シティーハンターだ~」って思いで見る。
これに限ると思うんです。
どんなに良い制作陣でも、声優陣でも、原作の世界観から乖離したら話題になりにくいと思うのです。
(もちろん良い改変というのも存在しますが)
視聴側は原作の世界感と期待値を自分の中に持ち、アニメを見ます。
その世界観と乖離があれば強烈な違和感になります。
推しの子はアニメの中からその世界観の乖離が少なく、原作へのリスペクトが多く、良い作品なのだと思います。
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3、かわいい
・表情が良い
これは漫画の方になりますが、横槍メンゴ先生の描く絶妙な脱力顔が小気味良いんです。
ただ可愛いキャラを書くだけではなく、日常のシーンでのちょっとした笑いでも表情豊かにしたり、
逆に表情をなくしてみたり、とアニメでは表現されていない表情がたまらなく素敵です。
そしてアニメでは同じ表情で描かれているので、それもまた良いのです。
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ちなみに、漫画を読んだ後に私は頭を抱えました。
アクア。。。否、みんな救われてくれぇ
最初は頑張れアクア君だったんです。
でも最初の登場から「やられてしわ寄せ食らいそうなキャラになりそう」と感じていた重曹ちゃんがもういたたまれません。
報われてくれ重曹ちゃん・・・
と思ってマンガを3周、4周と読むと、
「黒川さんもか・・・・みんな報われてくれぇ」
とみんな好きになりました。