欧州スーパーリーグ(ESL)構想

 

お粗末すぎる一週間が過ぎました。
私は大いに動揺し、笑わせてもらいました。


欧州スーパーリーグ(ESL)構想

欧州の強豪チームで最強のリーグを作ろうぜって構想です。
強豪チームが一堂に会し、リーグ戦を行うことで経済効果とエキサイティングゲームを増やそうぜ
という事なのでしょう。
というわけで、全体的に想像の考察をしてみましょう。

【会長職】
初代会長はRマドリードのペレス会長
実にふわっとした口上を述べていたので、実際の中心というよりは
担がれたんじゃね?
???「初代会長はなんといってもRマドリードさんでしょ。なんてったって世界トップのクラブですから」
みたいなことだったんじゃないですかね?(適当)

【背景】
・選手の移籍金の増加
・選手給与の増加、
などからくる経営の圧迫というのがあると思います。

まあ、早い話が健全経営しろよって話なんですが、
負債を抱えてでも良い選手を取ってUCLに出ないと経営難になってしまうのでしょう。
UCLに出れば100億というレベルの賞金が出ると聞きますし。

それが有るか無いかで収入の何割かの増減があるわけです。
(基本クラブの売り上げは賞金、スポンサー、グッズ・チケットが三本柱といいます)

これをUCLに出るか出ないかでやるよりも、
ビッグクラブでリーグを行うことで賞金を確約しましょう
→みんな健全経営していきましょうとしたかったのでしょう。


【動機】
UEFAに対してビッグクラブ有利になるように圧力をかけたかったのかもしれません。
実際、UCLを見る人のほとんどはミッティラン(デンマーク)ではなくアーセナルイングランド)を見たいのでしょう。
しかし、アーセナルは出られないときもあります。
視聴者もスポンサーもビッグクラブが連れてきていると思うのもわかります。
だからこそ自分たちで正当なファンとスポンサーを取ろうとしたのかもしれません。
ある種、UEFAへの切り札だったのかもしれません。


【主格】
ESLの構造って日本のプロ野球と同じで
10チーム × 2リーグ
リーグ戦上位で決勝トーナメント
方式を取る予定でした。
メジャーリーグプロ野球に似ています。

それもそのはずで、主格になったのはアメリカ資本のチームが中心だかららしいです。


【市民と構想のずれ】
アメリカ資本のオーナーたちはメジャーリーグのように
スポーツを使ったエキサイトエンターテイメントコンテンツにしたかったのではないでしょうか。

しかし、欧州ではフットボールは地域と文化に根付いており、
一種の代理戦争の一面もあるのでと思います。
故に、反対意見の中に「降格がないなんてスポーツじゃない」という言葉があったのだと思います。
コンテンツであれば、全敗してもそれはそれと割り切れるかもしれません。
しかし、スポーツであれば下のカテゴリーに落ち続けます。
それもまた魅力であるという思いがあるのでしょう。
そしてその中で最高峰であってほしい。それが願いなのだと思います。

なのでコンテンツにしようとしたオーナーに対して市民はNOを突き付けたのだと思います。


【なんでこんなにも早く頓挫したか】
勘ですが、根回しを全くしていなかったんじゃないですか?
監督や選手はESL構想の存在は知っていたでしょうが、
それがまさかいきなり発表されるとは思ってもいなかったのでしょう。

だからファンは怒り、イギリス王室や首相がNOと言ったのだと思います。
あまりにもファンを軽視しすぎたのでしょう。


【今後どうなる】
一旦は凍結のようです。
しかし10年後もしかしたら・・・・・・?

別口の予想ですが、今のような移籍金・選手給与の高騰は落ち着いていくのかもしれません。
COVID-19による経営圧迫→現行ではじり貧→高い給与出せない→高い選手は放出or給与減
→高い選手を買うチームも減る→価値の減少(?)
みたいなことが起こるかもしれません。

どうなるでしょう。
いずれにせよ、健全経営でハイレベルなフットボールを望みます。