ちょっとばかり口が悪かったりします。
ご注意ください。
これは私の過去と現在の話です。
そして好きな物の為に、時には何かをあきらめることも重要だと思う。
時間が経ちそれは正解になる。という話。
私はサッカーが好きです。ポジションはGK。
子供の心からサッカーをやっていました。
中学では地元のクラブチームに通い、郡市地区の大会で優勝するなどしました。
けして強いチームではないですが、上手くハマったときはJの下部組織相手に良い試合する程度の強さでした。
多分、プレイヤーとしてはあの時が一番楽しかったように感じます。
そして高校進学を機に、チームメイトはそれぞれの高校やチームに分かれていきました。
私は数人のチームメイトと同じ進学先でした。
高校進学時、私の世代から指定強化部としてサッカー部が(中途半端に)お金をかけて選手を集めました。
そして1年生は40人ほどが入部。半数が集めたAチーム、半数がその他Bチーム(私はこっち)でした。
入学当初から「お前たちは全国に行く世代だ」と言い、1軍+1年Aで遠征をするなど特別扱いをしました。
それは別におかしくはないと思います。
しかし、彼らはそれに気持ちよくなり、次第に1年生の行う雑用をBチームに押し付け始め、
Bチームに対していじめを行い始めました。
いや、後にAチームでも気に入らないやつ(真面目な奴など)には行っていたようですが・・・
移動教室で廊下を移動するときに暴言を吐いてきたり、
肩パンを称して制服の下に殴ってきたり、
1万円で俺のサンドバッグになれよ。と言ってきた者もいました。
彼らはどこまで本気かは知りませんが、やられる側の私達は嫌でした。
せめてもの救いがそんな奴らが同じクラスにいなかった事です。
私は次第にサッカー部が嫌いになりました。
いや、サッカーが嫌いになりました。
机に座っている時間の方が心地よかったです。それが理解不能な授業だったとしても。
そして私は1年の終わりにサッカー部をやめました。
顧問の先生は「春休み使って考えろ」と言ってくれました。
もう行く理由なんてありません。行く訳がありません。
何人かのいじめられていない、サッカーにまじめな奴は
「一緒にサッカーやろうよ」と言っていましたが
「君たちが欲しいのは紅白戦でやりたくないGKをやってくれるGKだろう?」
と、私は取り合いませんでした。
サッカーにまじめでも奴らを諫める訳でもないので、私からすればサッカー部なんてみんな一緒です。
16歳にして引退しました。
虚しかった・・・ということもなく、サッカーと関わらずに済むことに晴れやかな気持ちでした。
サッカー部のバッグを持って投稿しなくて済む。
もう私は一般生徒。なんて素敵なんだ。
大学に進学しても、サッカーやフットサルサークルに入ることもせず、
サッカーはレクリエーション以上にはならないと認識しました。
レクリエーションとして本気でやりますが、試合として本気には決してなりません。
その大学の期間が多分今の私の基になったのだと思います。
大学卒業後、私はたまたま地元の小学校までランニングに行きました。
そこでは卒団したクラブが活動していました。
知っているコーチが数名いて、声をかけてくれました。
そして5、6年生に交じってサッカーをやり、サッカーの楽しさを思い出しました。
それから約十年、今ではそのチームで指導者となっています。
学年の監督ではなく、GKコーチとして、
加えて市の選抜チームのGKコーチもやっています。
私は楽しんでサッカーをやっています。
高校でサッカー部の奴の何人かをコーチ伝いで聞きました。
一人は3年間続け、公式戦にロクに出もせず、大学でもサッカー部に入ったが、今ではボールを蹴りもしない。試合すら見ているのか。
一人は中学で同じチームでした。小学ではそれなりに活躍しましたが、中学では半々で出場。
高校では全く出られず、徐々に性格はひん曲がり、いじめグループと馬が合ったのかいじめに加わっていました。
大学でもサッカーをやっていたそうですが、地域の社会人チームに所属した後、
「あいつをやめさせないなら俺はチームをやめる」とエース級数名から監督に言われ、
監督からチームを追い出されたそうです。
その後サッカーやっているんですかね。性格は簡単には治りませんから多分入っても嫌われているんでしょうね。ざまあ。
他にもそんな人達だったそうです。
一体あの時のサッカー部の何人が今でもボールを蹴っているのでしょうか。
私は今思います。
あの時サッカーをやめてよかった。と。
多分3年間続けられたでしょう。しかし引き換えに心はすり減り、サッカーを嫌いになって、性格は卑屈になっていたと思います。
サッカーを嫌いにならずによかった。本当にそう思います。
だって今こうしてサッカーが楽しくて仕方がないのですから。
GKの恩師にも再開することができ、サッカーの難しさ、楽しさを体感できます。
こんな環境にはいなかったでしょう。
時に現状から逃げることも、時間が経てばそれが正解だったと思えることもあると思います。
余談ですが、「全国に行く世代()」と言われた彼らは無事、現状維持の件ベスト32~8をうろうろするくらいの成績でした。lol