【みのりん】聴いてみましたRe:Contact

こんにちは。
良いアルバムですね。Re:Contact

 

私はLive BDと同時買いをしたので、家にCDが届いたのはつい先日でした。
そしてさっそくCD音源で聴き始め・・・・・

 

良いアルバムだ。というのが最初の感想でした。
全曲はSpotifyYouTubeの全曲解説で聴いていました。
それでもCDから聴くのって違いますよね。そんな気がします。

 

今回のアルバム「Re:Contact」を聴いて思う事が、
「最後のCDがこのアルバムでよかった」です。

 

という訳で、Re:Contactを聴いた思いを綴ります。

 

●5曲なのに5曲じゃなかった。
聴いた皆さんはお判りでしょう。
Contactや純白サンクチュアリKey for Lifeなどの楽曲の欠片がこのアルバムには存在しています。
多分もっと聞きこんでいる人などはそれ以上に欠片を見つけているのでしょう。
その欠片が盛り込まれているので、5曲なのに5曲以上の存在感がありました。
Joyfull Flowerにいる純白サンクチュアリの要素を見たようで、
「にくいね~♪」となりました。

 

 

●新しい茅原実里だったし、今までの茅原実里だった
茅原実里の音楽的魅力の一つは「楽曲の多様性」だと思います。
プログレッシブもあればシンフォニックもあり、ポップパンクや王道のロックもあり、演歌もあれば、エモーショナル・ハードコアもある。
いやいや、多彩ですわ。

 

この多彩さを出しているのは間違いなく豊富な制作陣だと思います。

 

これは、どちらが良い悪いという話ではないです。
どちらにもそれぞれの良さがあります。
作曲者が統一されていると、同じようなイメージ曲ができあがりやすいです。
(B'zの感じ、ミスチルの感じ、GLAYの感じetc)

 

もちろん編曲でいくらでも変わりますが・・・・・

 

一方で作曲者が様々だと、色々な音楽性を見ることができます。
(それについてもアルバムなどのコンセプト、楽曲ごとの方向性もありますが)

 

茅原実里の場合、作品コンセプトと作曲者が多彩なので色々な茅原実里を見せてくれます。
その様子がこのアルバムには非常によく表れていると思います。
abyのゴリゴリ感なんてたまりませんね。


そしてこのアルバムを聞いた時、何とも言えぬ新しい茅原実里を見たように感じます。
ワクワク感があるのに、落ち着くんです。
新しい茅原実里楽曲世界観を感じるのに、まぎれもなく茅原実里を感じるのです。

 

 

●長い時間が生んだこの5曲だった
多分、こういうアルバムはデビューして3年、5年では出せないと思うんです。
15年という長い時間があったからこそたどり着いたアルバムだと思います。
個人的な好みですが、完成度とコンセプトの強さなどはInocent Ageだと思います。
好きなアルバムはNEO FANTASIAです。
しかしこのアルバムは全てにおいてナンバーワンになると思います。

 

というのも、このアルバムは過去の7枚のアルバムがあるから、これがあるのだと思います。
全てのシングル、アルバム、ライブ、イベントを積み重ねた上にこのアルバムがあるのです。

 

短期的に見ると、シングルを作り、コンセプトをもってアルバムを作る。
だから完成度は高くなると思うんです。

 

しかしRe:Contactは違います。

 

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例えばNEO FANTASIAという楽曲。
私の趣味で、色々なセットリストを組んで楽しむというのがあります。
NEO FANTASIAはセットリストのどこにおいてもセットリストを締めてくれます。
序盤に置けば「このセットリストはこうだぞ」とうたい、
中盤に置けば「これまではこうで、ここから・・・」となり、
終盤に置けば「セットリストはここに集約する」
言うなれば楔のような楽曲だと思います。
それを足らしめるのは前奏のストリングスと、大サビでしょう。
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Re:Contactは過去15年の楽曲がこのアルバムに向かって集約していくような聞き心地でした。
過去があるから今が活き、今の作品が過去と未来へエネルギーをもたらす。

 

全ての楽曲はこの5曲の為に存在し、この5曲は全ての楽曲をより面白くする。

 

この言葉が私にはシックリきました。

 

 

●聴き終えた時、私には扉が見えた。
パッケージの扉にとても感動しました。

 

正直、私は休業についてネガティブな思いがあります。
ケニーが言う「こんなに面白いのに辞めるなんて理解ができない」というのが本当に共感します。
私は音楽で活きている訳では無いですが、「私はココで歌うよ」の表現に幾度も救われていました。
なのに向こうから一方的に梯子を落とされて仕方がない思いと、身勝手だという憤りとが混在していました。

 

MCなどでも「でも辞めるんでしょう?」の一言が常に頭に顔を出していました。


しかしこの5曲を聴いた時、私の頭の中の霧は晴れた気がしました。
モヤモヤもイライラもすべてのネガティブな感情が赦せた様に感じます。
受け入れる決心がつきました。
受け入れきるには時間がかかるでしょう。それでも。

 

受け入れようと思えた時に霧は晴れ、未来に向けて開かれている扉を見つけた気がします。
茅原実里に携わる全ての人に用意された扉があると思います。
(それが正しいかはわかりませんが)私は見つけた気がします。

そしてその思いでパッケージを見て感動しました。


同時にアーティストとして最後にこのような作品を残せることは素晴らしいことだと感じました。
ベストアルバムで終わらせるのも素敵ですが、先述した集大成を残せることも素敵なことだと思っています。
むしろ今回では美しいとも思っています。

 

いつか再開できるかもしれない日を願って、同じ空の下で笑って生きていきましょう。